食物繊維は健康にとって欠かせません。
それを疑う人はいないでしょう。
なのになぜ、食物繊維は、必須栄養素として認められていないのでしょうか?
僕には不思議で仕方ありません。
僕は、食物繊維も必須栄養素の一つだと考えるべきだと思うのです。
その理由には、食物繊維の変わった特徴があります。
皆さんがよく知るビタミンやミネラルなどの栄養素は、消化されたあと血液中に吸収され、栄養を必要とする細胞に運ばれます。
一方、食物繊維は、これらの栄養素とは異なり、消化され吸収されることはありません。
消化されないことで、僕たちの健康を守るのに欠かせない役割を果たすのです。
では、吸収されないとなると、体内でいったいどのように使われるのでしょうか。
体内に入った食物繊維は、そのまま大腸へと運ばれ、健康な腸内細菌のエサとなります。
つまり、食物繊維を豊富に摂ることで、健康的な腸内細菌を増やすことにつながるのです。
さらに、健康的な腸内細菌が増えれば、悪玉菌が生息しづらい腸内環境を作ることができます。
食物繊維が腸内の善玉菌を増やし、その働きを活性化するのは、食物繊維が「プレバイオティクス」であるからです。(「プレバイオティクス」とは、もともと腸内にいる善玉菌を活性化したり、腸の活動を改善して、腸内環境を改善する食品のこと)
おそらく「プレバイオティクス」について知っている人はあまりいないのではないでしょうか。
皆さんがメディアなどでよく耳にするのは、プロバイオティクスのほうですよね?
しかし、僕は「プレバイオティクス」の働きのほうが、より効果的で重要であると考えます。
実際のところ、健康的な食文化で、プロバイオティクスが豊富に食べられているのかというと、そうでもありません。
一方で「プレバイオティクス」は、食物繊維として、昔からどんな食文化でも共通して食べられてきた長い食の歴史があります。
食物繊維が豊富な食事を心がけることで、健康な腸内細菌に溢れた、理想的な腸内環境を手に入れることができるのです。
毎日の食事で摂るべき食物繊維を含む食品はこちら。
・緑の濃い葉野菜
・チコリの根の粉末
・生のニンニク
・生のタマネギ(調理したものも可)
・生のアスパラ
・アロエベラ
・ココナッツバター
・ココナッツフレーク(無漂白のもの)
・こんにゃく
ちなみに、僕が開発したベジパワープラスにも、優秀な食物繊維がたっぷり入っています。
青汁を選ぶときは、以下の条件をクリアしているものを選びましょう。
・農薬不使用のもの
・低温乾燥させたもの
・食材を丸ごと使用したもの(野菜の絞り汁だけのものはNG)
・果物や糖類を極力控えた低糖質なもの(糖質は、腸内の悪玉菌を増やす原因に)
次回は、「プロバイオティクスと発酵食品」についてお話します。
Wishing everyone a very Merry Christmas!