BLOG 147: タンパク質だけでは筋肉は作れない

BLOG 147: タンパク質だけでは筋肉は作れない 1640 624 オーガスト

先週のブログで、タンパク質摂取の重要性と、毎日必要なタンパク質量の計算方法について書きました。
そこでお話ししたように、人体のほぼすべての部分とすべての機能がタンパク質(より具体的には、タンパク質消化に由来するさまざまなアミノ酸)を必要とします。

多くの人は、タンパク質をより多く摂取すれば体が大きくなり、筋肉質になると誤解しています。

ケトジェニックダイエットを実践している人によって証明されている通り、より多くのタンパク質を食べたとしても、太ることはありません。
しかしそれと同時に、タンパク質を多く摂取しても、筋肉を増やすことはできません。
筋肉を増やすには、最適な量のタンパク質の摂取と正しい運動を合わせて取り入れる必要があります。

筋肉を増やすための最も効率的で効果的なタイプの運動は「レジスタンストレーニング」です。
このトピックについては、以前のブログ(Blog128)にも書いたことがあります。

定期的に筋肉を増やすことができると、脳は体がまだ「成長段階」にあると信じ始めます。
それに応じて、脳は内分泌系に「成長ホルモン」をより多く生成するように命令します。

成長ホルモンが増える=アンチエイジングです。

したがって、
最適な量のタンパク質の摂取+定期的なレジスタンストレーニング
=アンチエイジング

という計算式が成り立ちます。

残念ながら、これを理解していない人が多すぎます。
一部の人々は、筋肉を増やす必要などないと単純に信じ込んでいます。
これらの人々はおそらく、筋肉が増えるということは、体が大きくなることだと誤って信じているのでしょう。

これは間違いです。
正しいレジスタンストレーニングと正しい食事(例えば、オーガストメソッド)を組み合わせた場合、必ずしも体が大きくなるとは限りません。
むしろ、新しい筋肉量が不要な体脂肪に置き換わります。
このプロセスは「再構成」と呼ばれるものです。

最適な筋肉量を継続的に維持することが重要な理由はもう一つあります。
それは、老年期の筋肉量と認知機能の低下に直接的な関係があることです。

今年の7月に発表されたこちらの研究では、65歳~86歳の1,605人を3年間追跡しました。
その結果は、筋肉量が少ないことが、より速い認知機能の低下と直接的な相関関係があるということでした。
研究はまた、「筋肉量が少ない人は身体活動レベルも低かった」と述べています。
▶︎参照リンク

とはいえ、栄養が不十分な人(タンパク質の摂取量が少ないことを含む)が定期的な運動を続けるとどうなるでしょうか?
体に十分な栄養が供給されていないため、筋肉量が減少(筋肉が萎縮)します。

筋肉量の減少は、あなたがもはや「成長段階」にないことを脳に知らせ、したがって、脳は内分泌系に命令し、生成される成長ホルモンの量を減らします。
もちろん、これは老化の加速につながります。
この過程を「栄養不足+正しい運動=筋肉の萎縮」と考えることができます。

皆さんには、筋肉の萎縮よりも、確実にアンチエイジングを選んでほしいと思います。

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