BLOG002:僕の栄養学セオリーの始まり

BLOG002:僕の栄養学セオリーの始まり 820 312 オーガスト

真実は見えるようで見えにくいもの。

真実を見つけるには主観的ではなく客観的に物事を見極め、判断する必要があります。
僕を含め、ほとんどの人が主観的に物事を判断し行動しているでしょう。
それには文化や宗教、好み、そして感情が影響しています。
またこれら一つ一つの要素が、その人の性格や思想も作り上げています。

人間には多様性があるからこそ面白いのですが、果たして、僕たち人間には人間としての共通点はないのだろうか。
僕はそう考え、人間栄養学において真実を追い求めてきました。

健康になるために「〇〇を食べてはいけない、〇〇を食べなさい」という意見のぶつかり合いをたくさん耳にします。
「肉はダメ、肉は良い」、「砂糖はダメ、多少の砂糖は必要」、「ローフードは良くない、ローフードを食べなさい」など。
これらの意見に正解を求めていてもキリがありません。
結局、信じるか信じないか、好きか嫌いか、という主観的な判断をするしかないのですから。

 

僕が皆さんにお伝えしたい栄養学はそうではありません。

僕が注目するのは、主観的な要素を切り離すことで見えてくる、すべての人間が人間として生きるために持つ共通点です。
人間はどういった生態系で成り立ち、その生態系を維持し生きていく上で、いったい何が必要なのか。

 

「人間とは」という原点に戻り、共通点を探っていくと見えてくるものがありました。

まず、人間は酸素を吸って呼吸をします。
水を飲むこと、食べること、寝ること、動くこと。これらはすべて人間が人間として生きるための必要不可欠な要素であり、嘘偽りのない事実です。

次に、僕たちの体は何でできているのかを考えます。
細胞です。その数は、なんと37兆2000億個以上と言われています。
では人間を細胞単位で見てみるとどうでしょう。ミクロの違いはあるものの、実はほとんど同じなんです。

つまり、細胞こそ人間が人間として生きるために持っている最大の共通点なのです。

なぜ、僕たち人間は酸素や水、食べ物、運動、睡眠が必要なのか。酸素や水、食べ物は口に入ったあといったいどこへ行くのでしょう。

そう、細胞に運ばれます。

口に入るものだけではなく、日々の動作や運動も細胞の働きに影響します。
細胞は皆さんが眠っているときでさえも、修復し生まれ変わっているのです。

もう一度言います。
僕たち人間の体は37兆個以上の細胞でできています。

健康のために何を食べたらいいのか、もう迷うことはありませんよね。
細胞を基準に考えればいいのですから。

感情や好み、その時代のトレンドや習慣は忘れてください。
「自分の体を作っている細胞が元気でいるためには何が必要なのか」を考え行動すれば、正しい判断ができるはずです。