世界ではビーガンやベジタリアンは珍しくありません。
東京でもビーガンやベジタリアン思考のレストランが増え、女性を中心に人気があるようです。
野菜を主食としているビーガンやベジタリアンの食生活にヘルシーなイメージを持たれている方が多いと思います。
ただ、懸念されることがひとつ。
オメガ3不足になるということ。
ビーガンやベジタリアンは、植物性オメガ3脂肪酸(ALA)を摂ることは可能です。
ALAは亜麻仁油やえごま油、くるみなどに含まれます 。
ALAは必須脂肪酸であり、人間の体の代謝に必要不可欠なものです。
しかし、植物油の形で摂取しても十分に体内で肉や魚から得られるEPAやDHAに合成されるわけではありません。
ビーガンやベジタリアンは、肉や魚、魚介類などを食べないため、亜麻仁油やえごま油、ナッツなどを積極的に摂っていますが、2008年にオーストリアの学会発表で「EPAとDHAが不足している」と正式に発表されました。
いくら植物性油を摂取しても、やはり体内で合成できる量は限られてしまうのです。
ビーガンやベジタリアンになることを検討している方は、以上の点を考慮した上で自分に合った決断をしていただきたい。