ビタミンに関する情報は溢れています。
それもそのはず。
ビタミンの研究は、100年以上にも渡って行われてきました。
ビタミンの存在が明らかになったのは1912年。
生化学者のカシミール・フンクによって発見され「ビタミン」と命名されました。
彼が最初にナイアシン(ビタミンB3)を発見したと言われています。
それ以降、彼を追うように他の科学者も次々とビタミンを発見し、彼らの研究はノーベル賞に輝きました。
今現在知られているビタミンは全部で13種類。
ビタミンA、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB3(ナイアシン)、ビタミンB5(パントテン酸)、ビタミンB7(ビオチン)、ビタミンB9(葉酸)、ビタミンB12(コバラミン)、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKです。
ビタミンが重要だということは、皆さんもうすでにご存知でしょう。
そこで僕からは、まだあまり一般的に知られていないビタミンの知識を皆さんにお伝えしていけたらと思います。
まず、13種類のビタミンは、植物性食品ではなく、動物性食品に存在するということ。
実は、植物性食品(野菜、果物、豆科)からは、10種類のビタミンしか見つけることができません。
その植物性食品に不足している3種類のビタミンが、ビタミンA、ビタミンB12、そしてビタミンDです。
ビタミンDに関しては、あまり気にしなくてもいいでしょう。
というのも、ビタミンDは太陽の光(UV)を浴びることで、作ることができるからです。(詳しくは後ほど)
ビタミンAに関していうと「ニンジンなどの野菜に含まれている」という一般的な情報とは裏腹に、実はビタミンAは、植物性食品には存在しないのです。
ただ、植物性食品にはカロチンが含まれているので、体内でカロチンをビタミンAに変換することは可能です。
あくまで、変換が可能というだけで、十分に変換されるとは限りません。
カロチンから変換されるビタミンAの量は人によって異なります。
それほど多くは変換されないと考えた方がいいでしょう。
なので、僕は皆さんにグラスフェッドバター(牧草牛のバター)からビタミンAを摂ることをオススメします。
さらに、野菜中心の食生活(ベジタリアンやヴィーガン)で不足してしまうビタミンが、ビタミンB12です。
ビタミンB12は、人間の細胞内のエネルギー源になることから「エナジービタミン」と呼ばれています。
細胞が元気よくエネルギーを生成することができれば、僕たちの身体はエネルギーに満ち溢れ、若々しくいることができます。
まさに、僕たちの元気と若さの源であるビタミンB12。不足しないようにしたいですね。
13種類のビタミンをすべて摂取できる食品があります。
レバーです。
僕は週一回、レバーを食べています。(どのレバーでもいいのですが、牛や羊のレバーより準備が簡単な、鶏のレバーを僕は食べています。)
ビタミンC:
「ビタミンCを摂らないと!」と必死な人をよく見かけます。日本では「レモン1000個分のビタミンC」を宣伝文句にしたドリンクまで売っているのですから驚きです。
レモン1000個分のビタミンCなんて、僕たちに必要ありません。
ビタミンCに限らず、すべてのビタミンは少量をバランスよく摂ることが大切なのであって、大量に摂る必要は一切ありません。
ちなみに、ビタミンCを最も多く含む食材は赤色のパプリカまたは黄色のパプリカです。
果物ではありません。
ビタミンD:
ビタミンDは、ビタミンではなくホルモンです。
なので、ビタミンDをサプリメントで摂取するのは非常に危険です。残念なことに、最近ではビタミンDのサプリメントが普及してしまっています。
皆さんには、サプリメントではなく日常的に太陽の光を浴びることを選んでいただきたい。
紫外線が一番強い時間帯を選ぶ必要はありません。早朝や夕方に外に出て太陽の光を浴びてください。
日に当たる長さは、肌色によって異なります。色白の方ほど、長時間の太陽の下にいることは避けましょう。