BLOG 014: コリン、 ルテイン、 コエンザイムQ10

BLOG 014: コリン、 ルテイン、 コエンザイムQ10 820 312 オーガスト

今回お話するコリン、ルテイン、コエンザイムQ10は、まだ必須栄養素としては認められていません。
ですが、人間の健康にとって必須であることを証明する、いくつもの研究結果があることから、僕は必須栄養素として考えてもいいと思っています。

いったいなぜ、コリン、ルテイン、コエンザイムQ10が人間の健康を保つ上で重要なのでしょう。
それではさっそく、これら3種類の栄養素を毎日の食事で摂るべき理由をお話していきます。

コリンは、脳の働きに欠かせない栄養素です。
子供から大人まですべての人の脳力アップにつながるのですが、特に妊娠中の方には積極的に摂っていただきたい。
というのも、妊娠中にコリンが十分摂取できていないと、胎児の脳の発達に影響を及ぼす可能性があるからです。

また、コリンは心臓と肝臓の健康を保つ上でも重要です。
コリンが不足すると、脂肪肝を引き起こし、肝臓の働きが悪くなるほか、免疫システムにも悪影響を及ぼします。

では、何からコリンを摂取したらいいのでしょうか。

コリンを多く含む食材はレバーですが、手軽さを考えると僕は卵をオススメします。
コリンは卵の黄身に含まれています。
レバー120gまたは、卵の黄身4個を毎日食べるようにすれば、理想的な量のコリンを摂取することができます。
コリンについてさらに詳しく知りたい方は、下記のリンクを参照してみてください。
▼参考リンク(英語のみ)
https://lpi.oregonstate.edu/mic/other-nutrients/choline

ルテインも卵の黄身に含まれるとても重要な栄養素のひとつ。
目の健康や視力を保つのに欠かせません。
ルテインは、人の目の黄斑に多く存在するのですが、年齢とともにその量は減少していきます。
実際に、60代以降の視力の低下の大きな原因のひとつが、ルテインの減少です。
なので、毎日卵を食べてルテインを摂取することは、皆さんの目の健康を守ることにつながります。

コエンザイムQ10は、非常に抗酸化力の高い栄養素として日本でも知られていますが、食材としてではなく、主にスキンケアの材料として用いられることが多いようです。
確かに、コエンザイムQ10を皮膚に塗布すると、皮膚の健康にいいという研究結果もありますが、より重要かつ注目すべきなのは、ミトコンドリアの働きを活性化するコエンザイムQ10の役割です。

ミトコンドリアについては、皆さんも生物の授業などで習ったことがあるかと思います。(面白かったかどうかは別として 笑)
簡単に言ってしまえば、ミトコンドリアは体内のエネルギーの生産者。
赤血球を除く、すべての細胞に存在しています。
1つの細胞につき、多くて2000個も存在することもあるのですから驚きですよね。

特にミトコンドリアが豊富に存在するのは、心臓、腎臓、肝臓です。
つまりコエンザイムQ10を多く摂取すれば、心臓、腎臓、肝臓の健康維持や機能改善にもつながるというわけ。

さらに、コエンザイムQ10をしっかり摂取することで、身体の回復力が高まり、運動やストレスによる疲れに強い身体を手に入れることが可能です。
コエンザイムQ10は、レバー(内臓)、鶏肉、牛肉、豚肉、魚(サバやイワシ)などの動物性たんぱく質に多く含まれます。
また、それほど含有量は多くないのですが、植物性食品では、オリーブオイルやゴマにも含まれます。

コエンザイムQ10に関するより詳しい情報は下記のリンクを参照してみてください。
▼参考リンク(英語のみ)
https://lpi.oregonstate.edu/mic/dietary-factors/coenzyme-Q10

次回は「サプリメントは健康のめに本当に必要なのか?」について話していきます。
来週もお楽しみに。