BLOG 020:「フルクトース(果糖)」の真実

BLOG 020:「フルクトース(果糖)」の真実 820 312 オーガスト

果物に含まれる糖として知られているフルクトース(果糖)。

実は、意外とその他の糖類にも多く含まれているんです。

はちみつの40%はフルクトースですし、アガベシロップに関しては、なんと約90%がフルクトース。
さらに、白砂糖も50%はフルクトースでできています。

果物やその他食べ物の中でも、甘さをより感じるものほど、より多くのフルクトースを含んでいます。
なぜなら、フルクトースは同じく食べ物に含まれる糖の一種であるグルコースと比べると、圧倒的に甘いからです。

実際に、グルコースそのものを食べたことがある人なら分かると思いますが、グルコース自体に甘さはほとんどありません。

しかし、世間ではなぜかグルコースばかりが「悪糖」扱いされてきました。
フルクトースはというと、その影に上手く身を潜め、話題から逃れてきました。
まるで、正体を隠す真の「悪党」のように。

グルコースは、血糖値を上げる原因とされ、栄養学や医学の世界では、避けるべきだと警告されています。

しかし、フルクトースはどうでしょう。
フルクトースはいくら食べても血糖値に影響はありません。
なので、多くの医者や栄養士は「果物は健康にいいから食べてください」と、警告するどころか、むしろ率先して食べるように勧めてきました。

もちろん、ドライフルーツやフルーツジュース、はちみつ、アガベシロップもヘルシーだとされています。
僕からしたらとんでもない間違いです!

僕がフルクトースについて疑問を覚えたのは、今から約10年前のこと。
高果糖コーンシロップの危険性についての学説が発表され始めたときです。

今もなお、肥満率の上昇が続くアメリカですが、当時、肥満の大きな原因の一つが、ソーダに含まれるコーンシロップである可能性が高いことが言われていました。

それもそのはず。
アメリカでは1970年代から、砂糖より値段が安いという理由で、高果糖コーンシロップが大量に使われるようになりました。

それから40年以上がたった今、高果糖コーンシロップの使用増加がもたらした健康被害は著しいものです。

高果糖コーンシロップは、55%がフルクトース、45%がグルコースでできています。
一方で、白砂糖はフルクトースとグルコースがそれぞれ50%の割合で含まれています。

つまり、高果糖コーンシロップは白砂糖に比べて、フルクトースの含有量が10%多く、グルコースの含有量が10%少ないことになります。

そう、この2つの違いはたったの10%。

ほんのわずかな違いで、こんなにも大きな健康被害を及ぼすのであれば、血糖値を上げないという理由だけで、フルクトースを無視することはできないと思うのです。

今現在では、研究が進みフルクトースの危険性は証明されています。

フルクトースはグルコースよりも、はるかに危険であると言っても過言ではありません。

その理由の一つとして、グルコースとフルクトースの体内での代謝のされ方の違いがあげられます。
グルコースは、同じ糖質でも身体を動かすことで代謝することができます。

万が一、糖質(または炭水化物)を食べ過ぎてしまったときでも、食後の1時間は身体を動かすようにすれば、血糖値の上昇を防ぐことができます。
なぜなら、筋肉は僕たちの身体で唯一、糖質をエネルギーとし使える場所だからです。

しかし、フルクトースはそうではありません。
筋肉で使われないばかりか、体内のどこへ行ってもエネルギーとしての使い道はゼロ。
つまり、フルクトースは血糖値を上げない代わりに、中性脂肪として体内(特に肝臓)に蓄積されてしまうのです。
肝臓に中性脂肪が蓄積されれば、いずれ肝臓の機能に支障がでます。

その証拠に、比較的新しい肝疾患である非アルコール性脂肪肝疾患(アルコールを原因としない脂肪肝)の原因のほとんどは、フルクトースの過剰摂取であると言われています。

それだけではありません。
フルクトースは、グルコースに比べ、老化物質であるAGEs(最終糖化産物)を7倍も多く生成することや、食欲のコントロールが効かなくるレプチン抵抗性を引き起こす可能性があることも分かっています。

しかしそれ以上に怖いのは、フルクトースはガンの中でも死亡率が高いとされる膵臓ガン細胞の大好物であることです。

今回こうしてフルクトースの危険性について話してきましたが、
僕が果物をオススメしない理由を分かっていただけたでしょうか。

フルクトースは「悪糖」です。

ドライフルーツが飴よりいいということはありません。

りんごジュースがコーラよりいいということもありません。

今日から、果物やフルーツジュースは、最小限に控えてください。

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