人の生活の中で「正しい栄養」について真剣に考えるのに最も重要な時期は、妊娠中です。
これは母親にこそ伝えたいことなのですが、父親も例外ではありません。
妊娠というとても特別な時間において、パートナーをサポートする父親の役目はとても大切なのですから。
「今、あなたは2人分食べているんですよ」とよく昔から言われるように、伝統的な知恵と現在の医学では、妊娠中はより多くの栄養が必要だとされてきました。
しかし、これは単に、何でもたくさん食べていいというわけではありません。
西洋では、妊娠中の食事制限がない国がほとんど。
これは健康的とは言えません。
一方で、日本では、医師が母親のカロリー摂取量を厳密に管理していますが、これもまた健康的とは言えません。
妊娠中の最適な食事と最良の食べ物を理解するためには、母親と胎児の両方の健康と栄養の必要条件を考慮することが重要です。
まず、妊娠前の「妊活時期」からお話してきましょう。
ホルモンレベルが生殖能力に影響を与えることは事実として広く認められています。
そして、そのホルモンレベルを左右するのが体脂肪です。
女性の場合、健康的なホルモンバランスを保つには20〜30%の体脂肪が理想的だと言われています。
体脂肪が20%を下回ると、ホルモンバランスが崩れ始め、さらに 15%未満になると、ほとんどの女性はホルモンバランスの乱れを経験します。
男性の場合は、体脂肪が15%未満であるのが正常です。30%は高すぎます。
特にお腹周りに脂肪がつき始めると、男性ホルモンのバランスにも影響します。
つまり、妊娠したい女性で痩せ気味の方は、第一に体脂肪をつけることが重要です。
体重を増やす一番の近道は、炭水化物を食べること。
なので、炭水化物を毎日の食事に必ず取り入れるようにしましょう。
しかし、一食で食べすぎることは避けましょう。(握りこぶし一個分を守ること)
なぜなら、炭水化物を一度にたくさん食べてしまうと、血糖値が急激に上がり危険だからです。
したがって、正しい炭水化物との向き合い方は、あなたの理想的な体脂肪率に達するまで、1日を通して、より多くの炭水化物を少量ずつ回数を分けて食べること。
朝と午後のおやつに、おにぎりを1個食べるなど、簡単で取り入れやすい方法を見つけてみてください。
ホルモンバランスのために摂りたい重要な栄養素は他にもあります。
それはタンパク質と良質な脂質(グラスフェッドバター、エキストラバージンオリーブオイルなど)、そしてミネラルです。
ミネラルは最適なホルモンバランスを保つために必要不可欠な栄養素。
海塩とエキストラバージンオリーブオイルをかけた、生の葉野菜サラダをたくさん食べるようにしましょう。
もしくは、高品質の乾燥させたグリーンフード製品(青汁)に頼るものいいでしょう。
妊娠してから重要なのは、あなた自身だけでなく、お腹の中の胎児のニーズも理解してあげることです。
僕がここ数ヶ月に渡りブログに書いてきた基本的な栄養アドバイスはすべて妊娠中でも当てはまります。
ただ、妊娠中はより多くのタンパク質を摂取する必要があります。
なぜなら、タンパク質は、胎児が成長する上で欠かせない栄養素だからです。
次回のブログでは、健康的で頭のいい赤ちゃんを育てるためにとても重要な栄養素を含む食品を紹介します。
最後に、お知らせです。
4月6日と7日の2日間、横浜にて開催される「マタニティ&ベビーフェスタ2019」にアビオスが出展します。
僕も2日間アビオスのブースに立っています。
6日には20分間のトークショーをするので、皆さん、ぜひ会場でお会いしましょう!
http://maternity-babyfesta.jp/
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