先月、9月23日に3回目となる山下先生とのオンラインセミナーを開催しました!
今回のテーマは「糖質制限」ということで、糖がもたらす健康への影響についてお話しさせていただきました。
毎回山下先生とは、とても有意義な対談をさせていただき、砂糖と炭水化物の過剰摂取が、現代人が抱える多くの健康問題の原因であるという点でも、同じ意見を交わすことができました。
糖が及ぼす健康問題には、身体的健康(肥満や糖尿病、早期老化)だけでなく、精神的健康も当てはまります。
当日、参加者の皆さんからは多くの質問をいただきましたが、残念ながらすべての質問に答える時間がありませんでした。
そこで、答えきれなかった皆さんからの質問と、それに対する僕の回答をここに残しておこうと思います。
皆さん、 たくさんの素晴らしい質問をありがとうございました!
もし、あなたの質問がなかった場合は、本当に申し訳ありません。
これらのQ&Aが、僕のブログを読んでくださっている多くの皆さんにとって、興味深く、そして役に立つことを願っています!
Q&A
Q. 好きであるという事と、忙しい朝に料理の手間がかからなくて楽という事もあり、朝食は毎日果物を食べているのですが、果物は1日どのくらい大丈夫ですか? 果物はやめるべきでしょうか?
A. すべての人間が共通して必要とする栄養素は、良質なタンパク質と良質な脂肪酸です。したがって、果物は「不要」な分類に入ります。しかし、かといって、果物を完全に避けなければならないということではありません。 健康な人の場合、少量であれば毎日果物を食べても問題はないでしょう。よりヘルシーな果物としておすすめなのは、アボカド(果物の中ではベスト)、グレープフルーツ、キウイフルーツ、パイナップル、有機ベリー類です。
Q.ココナッツシュガーはどうでしょうか?
A.白砂糖とほとんど変わりはありません。
Q.ヨーグルトにオリゴ糖をかけているのですがこれもでしょうか?
A.オリゴ糖は、元の食品源が何かということと、液体タイプまたは粉末タイプのどちらであるかで、良し悪しが大きく変わってきます。 例えば、チコリの根を原料とするオリゴ糖粉末は許容範囲と言えます。しかし、オリゴ糖の有無に関係なく、ヨーグルトはすでに糖分が高い食品ということを覚えておきましょう。なぜなら、牛乳にはラクターゼが含まれており、体内で消化される際にブドウ糖として代謝されるからです。
Q.果物も果糖になるのですか?そうなるとあまり良くないということでしょうか。
A.すべての果物には果糖が含まれています。ただし、果物の中にも果糖が比較的少ないものもあります。それらの果物には、アボカド(果糖が最も少ない)、グレープフルーツ、キウイフルーツ、パイナップル、有機ベリー類などがあります。
Q.はげしい運動をする人も糖は必要ないのでしょうか?
A.必要ありません。ただし、炭水化物と砂糖の摂取量が少なければ少ないほど、健康的なオイルの摂取量を増やす必要があります。僕たちの体はいつも燃料源を必要とします。脂肪酸は、砂糖の代わりに、僕たちの体のエネルギーとして使うことができます。
Q.ラカントは、どうです?
A.今の時点で、ラカントが健康に良いかどうかを判断するのは時期尚早だと思います。ラカントが甘味料として販売され始めたのは1995年頃で、つい最近のことです。歴史上、その果実は、薬として長年使用されてきました。僕の意見では、薬は不注意にまたは日常的に使用されるべきではないと考えます。
Q.妊婦は赤ちゃんに糖をおくっているので、甘いものがほしくなると聞いたのですが、妊婦も糖はまったく取らないほうがいいでしょうか?
A.砂糖は誰にとっても等しく有害と言えます。妊娠中の母親は、自分のためにも、胎児のためにも、できるだけ健康でありたいですよね。
Q.果物はスムージーにして摂取するより、そのままで食べた方がよい、ということでしょうか?
A.果物を丸ごと食べることと、その果物全体を使ってスムージーを作ることとの間にさほど大きな違いはありません。(ただしジューシングの場合は別です。)なので、スムージーに入れる果物は最小限に控えるようにしてください。
Q.果物とオオバコパウダーを一緒に摂ると糖の吸収は抑えられますか?
A.その可能性はあるかもしれません。しかし、それを証明する科学的証拠は見つけることはできませんでした。
Q.根菜類は糖を多く含みますが、例えば人参など、茹でるより生で摂取すれば良いでしょうか。糖質制限食で避けるようにと言われているのを目にしますが、食物繊維のことを考えると、本当に根菜類を避けるべきなのかと迷っています。
A. 砂糖の摂取量に気をつけたい場合、野菜はすべて生で食べる方が良いです。(もちろん、生で食べると有毒であるジャガイモは例外です。)ただし、繊維質を非常に多く含む野菜に関しては、生で食べると胃のむかつきを引き起こす原因になるので注意が必要です。食物繊維のベストな供給源となる食材は、濃い緑色をした生の葉野菜(ベビーリーフなど)、生のアロエベラ、およびココナッツバターです。
Q.血液検査の空腹時血糖値が低すぎだという結果が出たのですが、健康的にどうですか?
A.空腹時の血糖値が70(3.9mmol / L)未満ですと、健康を害する危険があります。この状態のことを低血糖症と言います。通常、その原因として考えられるのは、投薬や過度のアルコール摂取、または栄養失調があげられます。より深刻な原因としては、肝臓や腎臓、膵臓、副腎、または下垂体のいずれかの機能不全です。空腹時の血糖値が70未満の場合は、これらの臓器を、専門の医師に診てもらうことをおすすめします。
Q.子どもも糖質依存による影響(イライラしやすい、疲れやすい)があると言われますが、大人よりも食が細いのでおやつとしておにぎりやパン、さつまいも等をよく食べています。大人と違い我慢もできないので糖質制限が難しいのですが、どのように気をつけたら良いでしょうか?
A.子供も大人と同じように糖によるダメージを受けます。そして、過剰な砂糖の摂取は、イライラや倦怠感、集中力の欠如を引き起こします。子供たちが自宅以外で食べるものをコントロールすることは難しいかもしれません。ですが、家で口にする食べ物や飲み物は、親である僕たちが選び、与えることはできます。お菓子やジャンクフードを購入しなければ、家で目にすることも、食べることもなくなるでしょう。
Q.筋肉量が多い人ほど太りづらいという事ですか?
A.これこそまさに、体重でその人の健康を判断することが間違っている理由です。筋肉量が増えれば自然と体重も増えます。筋肉が重いのは当たり前。一方で、体脂肪は、筋肉よりはるかに軽いです。体重の割合として、筋肉が多く、体脂肪が少ない人は、一般的に健康で若々しく見えます。
Q.ステビアは不妊に影響があると聞いたのですが大丈夫でしょうか?
A.そんなことはありません。このようなまったくおかしな情報について公表した科学的証拠を見てみたいものです。もしこれが事実なら、何世紀にも渡ってステビアが使用されてきたパラグアイなどの南米の国々では、出生率が低いはずです。
Q.沖縄が長寿なのはラードが良いということと、泡盛が良いのは別の話でしょうか、つながってきますでしょうか?
A.確かに、沖縄の人々は伝統的な食文化の一つとして、ラードを使い、泡盛を飲んできました。このことから少なくとも推測できることは、これらの食品が「有害ではない」ということです。
Q.逆に痩せ気味で低血糖の場合、改善法はありますか?
A.僕からの推奨事項としましては、①より栄養価の高い食品を食べること。②毎日、より頻繁に食べること。
Q.「甘酒はスーパーフード」と読んだことがあるのですが、甘酒もダメなのですか。
A.甘酒にはコカ・コーラのなんと4倍もの糖分が含まれています。よって、甘酒は「超砂糖食品」に分類されるべき食品です。果たして、これでも「甘酒は健康に良い」と言えるでしょうか?
Q.根菜類は野菜の中でも糖が多いと思いますが、控えた方が良いのですか?また、調理の仕方で糖の吸収率は変わりますか?
A.一般的に、根菜は他の野菜よりも糖質を多く含みます。しかし、生で食べる場合には、食物繊維の含有量も非常に高くなります。なので、ニンジンやカブなどの根菜は生で食べるのであれば大丈夫です。ジャガイモは固有の毒素を含むため生で食べることはできません。根菜を調理する際、調理しすぎないことで、よく調理されたものよりも、糖による影響を抑えることができます。ただし、先ほども述べたように、ジャガイモは毒素を取り除くためによく調理する必要があります。
Q.酒粕から作った甘酒 & 麹から作った甘酒では違いがありますか?
A.そうですね。確かに、栄養素には違いがありますが、糖度に関しては、違いはありません。どちらも糖分を非常に多く含みます。
Q.脳はケトンで代用できますが、赤血球はミトコンドリアがないため、糖が必要だと理解していました。酸素運搬も大事だと思うのですが、どこまで糖質は制限しても安全なのでしょうか。
A.もし仮に赤血球が糖質を必要とするならば、糖は必須栄養素と呼ばれるはずです。他のすべての人間の細胞と同じように、赤血球も糖を必要としません。安全に砂糖を摂取するには、摂取量を小さじ1/2未満に制限することをおすすめします。デンプン食品の場合、1食あたりこぶし一個分程度を目安にしてみてください。
Q.子供は糖を断つと、背が伸びるのが遅くなるなどよく聞くのですが、いかが思いますか?
A.申し訳ありませんが、これはまったくおかしな情報です。砂糖が子供たちの成長を後押しすることは絶対にありません。子供たちに必要なのは、良質なタンパク質と良質な油、そして生野菜です。
Q.今までたくさんの果物や炭水化物を食べてきましたが、アンチエイジングの観点から、大人になってからも今まで進んだ糖化や酸化は直すことができるのでしょうか?
A.できます。より健康的で、よりエネルギーのある、より若々しい体を作るのに、遅すぎることはありません。結局のところ、僕たちの体は、毎日最低300億もの新しい細胞を作っています。これらの新しい細胞が、古い細胞よりも優れているなら、あなたの体は最終的に、新しくより強い細胞に置き換えられるのです。
Q.捕食にナッツやゆで卵も食べますが、「さつまいも」も食べます。「さつまいも」は食べないほうがいいでしょうか?
A.サツマイモは、1食あたりこぶし1個分未満のサイズに制限する必要があります。このこぶし1個分のサイズには、その時一緒に食べるすべての炭水化物と高糖質食品(果物など)も含まれます。
Q.子供にアイハーブで購入した飴を徐々にやめていきたいのですが、飴にかわるおやつのおすすめはありますか?
A.僕がまずおすすめしたいのはココナッツバターです。オンラインで簡単に見つけることができますよ。Pure shopで購入していただいた場合、初回購入時には、100%の返金保証もついています。Pure shop▶︎www.pureshop.jp
Q.飲食業をしており、料理によってはどうしても砂糖を必要としますが、白砂糖などよりはよい「糖」はなんでしょうか?
A.僕の意見では、ステビアは唯一の健康的な天然甘味料です。砂糖よりも甘いので、レシピによっては調整が必要になるかと思います。また、ステビアは砂糖のように褐色になったり結晶化したりしないため、すべてのレシピに代用できるとは限りません。
Q.糖化をふせぐサプリが世の中にはありますが、意味はあるのでしょうか?
A.これらのサプリメントの効果を証明する科学的証拠はありません。
Q.1歳の子供に与える1日のご飯の量などどのくらいを目安に考えたらいいでしょうか?
A.1日ではなく、1食分でどれだけのご飯を与えるかを考えることがより重要です。しかし、僕であれば、1歳の子供にご飯を与えることはしません。その一つの理由が、米にはヒ素が豊富に含まれていることです。それ自体、幼い子供たちに米を与えない十分な理由になります。
Q.チートデイ?はこどもでもよいですか?2歳から5歳の子です
A.もちろんです。 でなければ、家で親子喧嘩は避けられないでしょう!笑
Q.蛋白質が必要だとわかっているのですが、胃腸が弱いせいか、 やわらかい物を欲し、咀嚼が必要な物は食べれなく、そうすると、糖質の食材の方がやわらかいので食べやすいという状況です。
A.砂糖と炭水化物の消化は、唾液に存在する特別な酵素であるアミラーゼを必要とするため、まず口の中で始まります。したがって、炭水化物や糖分の多い食品は、飲み込む前によく噛む必要があります。一方で、タンパク質は胃酸により分解されるため、タンパク質食品はほぼ完全に胃で消化されます。なのでおそらく、あなたの胃腸が弱い原因の一つとして考えられるのは、糖質を多く含む食べ物を噛んでいないことなのかもしれません。人間が健康に生活する上で、十分なタンパク質を毎日摂ることは、必要不可欠です。
Q.コロナをきっかけに畜産業や環境についていろいろ知り、肉類・乳製品・卵はやめました。タンパク質は野菜や豆から摂っています。豆乳は体に悪いということですが、タンパク質は何から摂るのが一番いいでしょうか。
A.最良のタンパク質供給源は、卵や鶏肉、子羊肉、牛肉、豚肉、魚など、すべての動物性タンパク質です。もちろん、これらの動物性食品はすべて、人道的で自然環境に近い農場からのものでなければならないと思います。身体に良い肉類を購入するのであれば、このウェブサイトをおすすめします。http://www.horizonfarms.jp
Q.一般的に健康な人と仮定した場合の理想の一日の献立例をどこかでぜひ紹介願います
A.おいしい食べ物はたくさんありますが、まず重要なことは、人間の健康に必要な食べ物を食べるということです。すべての人間が、必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維を必要とすることは否定できない事実です。したがって、すべての食事にはこれらの重要な栄養素が含まれていることが重要となります。
Q.糖質制限を半年していますが、空腹時血糖値がすごく低くすぎて要検査になります。健康的にどうですか?
A.おそらく、あなたが実践している糖質制限の方法が正しくないのかもしれませんね。炭水化物をまったく摂らない、または、大幅に制限するだけでは健康的な食事として十分とは言えません。
Q.糖質をがまんするためにナッツを食べるようにしていますが、ナッツはどのくらいとってよいものですか?糖質はたんぱく質のように一度に吸収する量がありますか?
A.ナッツ類は一食当たりほんの一握りに制限することが理想的です。一度にナッツ類を食べ過ぎると、消化器系にストレスを与えてしまう可能性があります。砂糖はタンパク質よりもはるかに簡単に吸収されます。
Q.栄養講座を受けると、毎日同じものを摂らない方が良いという先生がいます。毎日卵を食べてもアレルギーにつながることはないのでしょうか?
A.失礼ながらも、その先生が言っていることは間違っています。ぜひその先生には、ウェストン・プライス博士の著書「 食生活と身体の退化」(Nutrition and Physical Degeneration) を読んでほしいと思います。
Q.腎臓があまり強くない場合、どのような食事を心がければ良いでしょうか。(健常の方よりたんぱく質を多く摂れないと思うのですが。。。)
A.それでも、あなたの体にとってタンパク質が必要不可欠な栄養素であることに変わりはありません。したがって、タンパク質は食べる必要があります。 一食当たり、食べるタンパク質(鶏肉など)は、少量(100g)でかまいません。それに加えて、腎臓を浄化する食品をもっと食べるように心がけましょう。 毎食、海塩とエクストラバージンオリーブオイルを使ったオーガニックベビーリーフサラダをたくさん食べることをおすすめします。
Q.冷え性なのですが、生野菜の食べ方のコツはありますか?
A.エクストラバージンオリーブオイルまたは有機アボカドオイルをたっぷりかけた生野菜を食べましょう。僕がおすすめするオイルはPure shopで見つけることができます。
Q.ベジタリアンの蛋白質のとりかたのアドバイスをブログ等で教えて頂ければ嬉しいです
A.伝統的には、ベジタリアンは乳製品と卵を食べますよね?僕がベジタリアンなら、タンパク質を得るために、放し飼いの卵と低温殺菌されていないチーズをたくさん食べると思います。
(皆様からの質問は、原文のまま掲載させていただきました)
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