葉酸塩はビタミンB9です。
葉酸塩と葉酸という用語は、医師ですら、同じ意味として使用することがよくあります。
しかし実際には、これら2つは全く異なる物質です。
この違いをきちんと理解することは、葉酸サプリメントの摂取を検討している人にとって、特に重要です。
1つ目の違い：
葉酸は合成されたもの、葉酸塩は自然のものであること。葉酸塩は、自然食品に存在するビタミンB9であり、葉酸塩を多く含む食品には、レバー、生の緑の葉野菜、パセリなどがあります。一方で、葉酸は合成されたものであり、自然界には決して存在しません。実際に、英単語「folate（葉酸塩）」は、「葉」を意味するラテン語に由来しています。
2つ目の違い：
葉酸塩は小腸で簡単に消化され代謝されます。一方で、葉酸は小腸で直接代謝することができません。そのため、まず特別な酵素によって、肝臓内で代謝される必要があります。しかし残念ながら、この酵素は低活性であるため、一度に少量の葉酸しか代謝することができません。これが、葉酸サプリメントを服用している人々の尿サンプルで葉酸が検出される理由です。 これは、葉酸の多くが体内に吸収されていないことを意味します。さらに、体内に葉酸がありすぎると、結腸がんのリスクが高まるという研究結果もあります。▶︎参考リンク
研究では、きちんと代謝されなかった葉酸は、NK細胞（ナチュラルキラー細胞）の腫瘍を破壊する働きを妨げると理論づけられています。
したがって、言うまでもなく、葉酸をサプリメントとして摂取するよりも、普段の食事から葉酸塩を摂取する方が、より安全で効果的ということです。
僕がおすすめする食事法のように、大きなサラダボウルに生の葉野菜サラダを 毎食 取り入れると、確実に理想的な量の葉酸塩を摂取することができますよ。
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