トランス脂肪酸
こちらに関しては、もはや悪いニュース以外に何もありません。
1901年にトランス脂肪酸を発明したドイツの化学者は、この物質が現代の食糧供給における最大の病気の1つになることなど、予想もしていなかったことでしょう。
彼は単に工業用食品生産において、高温に耐えることができる油脂を作りたかっただけなのですから。
しかしながら、トランス脂肪酸は間違いなく、多くの消化器系の問題やその他の病気を引き起こす深刻な原因となっています。
実際に、僕が以前お世話になった教授の1人は「トランス脂肪酸を摂取するよりも、タバコを吸う方がマシ」とさえ言っていました。
彼の言葉は、トランス脂肪酸が人間の健康にとってどれほど有害であるかを物語っています。
消化器系の問題や冠動脈疾患の他に、トランス脂肪酸を摂取する危険性として「女性の不妊症リスクの増加」があります。
2007年に発表された以下の研究では、女性がトランス脂肪酸を食べると、たとえ少量であったとしても、不妊のリスクを高めることが言及されています。
さらに、トランス脂肪酸を食べ、一価不飽和脂肪(エクストラバージンオリーブオイルとアボカドオイルの両方に含まれる)の摂取量が低い女性は、このリスクが特に高かったことも分かっています。
▶︎参照リンク
▼以下は、トランス脂肪酸を含む最も一般的な食品の一覧です。
- ファーストフード店のフライドポテト
- ファーストフード店のフライドチキン
- ドーナッツ
- マーガリン
- コーヒーフレッシュ(コーヒーミルク)
- 冷凍食品
- 大量生産された市販のケーキ
- 大量生産された市販のクッキー
- 大量生産された市販のビスケット
- パン(日本で売られているほとんどのパンにはマーガリンが使用されています。例外として挙げられるのはフランス発祥のブーランジェリー『MAISON KAISER』のパン。)
ちなみに、植物油を強火で加熱するだけではトランス脂肪酸は生成されません。
なぜなら、トランス脂肪酸は「水素添加」を必要とするため、工場でのみ製造が可能となります。元となる基本成分は天然油なのですが(オリーブオイルが使用されることもある)、この水素添加の工程により、人間の健康に非常に有毒とされる非天然型の脂肪酸が生成されるのです。
すべての食品に「トランス脂肪酸含有量」の表示を付けることが普遍的な法律となるまで、僕たち消費者は、トランス脂肪酸を含む可能性のある食品を購入したり、使用することがないように、常にアンテナを張り、調べる姿勢を忘れてはいけません。
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